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御社の事業が、まだ軌道に乗っておらずベンチャー企業と言われる状況にあるとき、資金調達の一手段としてベンチャーキャピタルからの出資は優先的に考えるべきです。

 

事業初期段階では失敗リスクが高く、代表の個人保証も含まれる銀行借入をすることは、人生における危険な賭けとなってしまいます。失敗したときに立ち直れなくなるからです。銀行業は基本的には、ローリスク、ローリターンで設計されたビジネスモデルですが、ベンチャー投資は、ハイリスク、ハイリターンで設計されたビジネスモデルですので、ベンチャー企業は活用すべきです。

ベンチャーキャピタルの最大の懸念事項は、運営するファンドへの投資家に対するリターンであり、出資を受け入れるベンチャー企業は、この構造を知っておく必要があります。

ベンチャーキャピタルも、一企業として利益をあげなければ存続できません。その利益の大きな源泉は、投資対象である株式等を売却したときのキャピタルゲインです。ベンチャーキャピタルの多くは、外部から資金を調達し、投資組合(ファンド)を組成、その資産を用いて、様々なベンチャー企業の主に株式を取得します。その際のファンド運用報酬として、ファンド運用額の2%程度、成功報酬として、キャピタルゲインの20%程度が一般的な水準となります。

 

つまり、いかに多くの投資家の信頼を集めて資金を預けていただくか?いかに投資家へのリターンを最大化させるか?を常に考えています。投資家へのリターンの水準としては、ベンチャーキャピタルの場合、IRR20%-30%程度(5年間で投資倍率3-4倍程度)を目指さなければなりません。IRRとは、一定期間複利で運用した際の年間利回りです。

 

ここから取得株価を逆算します。5年後の現在価値が10億円であった場合、取得価値は、10億円÷1.3の5乗=2.6億円であり、それを株式数で割ったものが、一株あたりの株価となります(あくまで目安です。)5年後の株式売却方法としては、他社への売却や上場などが主となります。


ベンチャー企業が生き残りをかけて必死で事業運営する一方で、一連托生であるベンチャーキャピタルも同じような気持ちで投資をしています。その一方で、弊社の経験では、ベンチャーキャピタル側の利益を度外視した事業説明が多くみられ、リターンのイメージがもてないまま、お断りするケースも少なくありません。

 

上記を踏まえて、ベンチャーキャピタルに対して、どのようにプレゼンテーションすべきなのか?本当に出資を受け入れるだけのビジネス設計、展望が描けているのか?満足させるリターンを生み出すことはできるのか?などを考えると、現時点の事業設計にもプラスとなるかもしれません。

ただし、ベンチャーキャピタルも投資したすべての企業が計画通り成長していくことを目指しているわけではありません。例えば10社のうち投資回収倍率でいえば、3社が0倍、4社が1-2倍、3社が7-10倍という一定の予測の基に、投資額や投資対象を割り振っていきます。まずは多くのベンチャーキャピタルに相談して、彼らが投資家に対して、どのようにリターンしようとしているのかを把握するということが重要かと思います。

2018.8.3